新宮市・那智勝浦町・太地町・紀宝町で暮らす親の訃報を遠方で受けたとき、すぐに移動を始めても、現地では搬送や安置の判断が先に必要になります。最初に行うのは、現地の連絡担当を一人決め、葬儀社へ連絡することです。
この地域では、葬儀の前に火葬する「骨葬」と、葬儀の後に火葬する形の両方があります。朝に火葬する場合もあるため、「葬儀に間に合えばよい」と考えず、火葬、通夜、葬儀の候補時刻を移動前に確認してください。
最初の10分は、現地の連絡担当と葬儀社を決めます
遠方にいる子どもが、電話だけですべてを決める必要はありません。まず、病院や施設など現地にいる家族の中から、葬儀社と連絡を取る担当者を一人決めます。現地に家族がいない場合は、ご自身が葬儀社へ連絡し、今いる場所と到着予定を伝えます。
中本葬祭は、深夜・早朝を含め24時間365日、電話を受け付けています。連絡先は0120-52-4966です。電話では、分かる範囲で次の内容を伝えます。
- 亡くなった方のお名前
- 現在いる病院、施設、自宅などの場所
- 現地で立ち会える人の名前と電話番号
- 希望する安置先があるか(弊社式場またはご自宅等)
- 遠方の家族がどこから、いつごろ到着できるか
- 菩提寺や宗教者が分かっているか
決まっていない項目は、無理に答えを作らず「まだ分かりません」と伝えて構いません。搬送の時間、安置先、費用は個別の状況で変わるため、電話で確認します。
中本葬祭の公式な流れは、ご逝去から葬儀後までの流れでも確認できます。
現地の家族には、搬送と安置の立ち会いを頼みます
遠方からの到着を待つ間に、現地で必要になりやすいのは搬送と安置の対応です。現地の家族や親族へ頼める場合は、次の役割を一人ずつ分けます。
- 病院や施設と連絡を取る人
- 葬儀社からの電話を受ける人
- 搬送や安置に立ち会う人
- 菩提寺の連絡先を探す人
- 遠方の家族へ同じ情報を共有する人
全員が別々に葬儀社へ連絡すると、安置先や到着予定の情報がずれることがあります。家族の連絡用グループや一枚のメモに、現在地、連絡担当、葬儀社、安置先、次の連絡時刻をまとめます。
病院や施設から渡される書類は、現地の担当者に一か所へまとめてもらいます。ただし、内容を確認せず撮影して広く共有すると個人情報が広がるため、必要な家族の間だけで扱います。
遠方の子は、到着時刻と連絡可能な時間を伝えます
切符や宿泊を急いで手配する前に、葬儀社へ到着の見込みを伝えます。正確な時刻が分からなければ、「最短で夕方」「明日の午前中」など幅を持たせて構いません。
共有したいのは次の4点です。
- 出発地
- 利用する予定の交通手段
- 最も早い到着見込み
- 移動中に電話へ出られない時間帯
家族全員の到着を待つか、先に現地の家族と打ち合わせを始めるか、日程をいつ仮決めするかは、火葬場、宗教者、会場の状況によって変わります。交通の予約だけを先に確定せず、変更できる条件も確認しておきます。
この地域では火葬が葬儀の前になる場合があります
全国向けの案内では、「通夜、葬儀・告別式、出棺、火葬」の順で説明されることがあります。しかし、新宮市・那智勝浦町・太地町・紀宝町周辺では、以前から、葬儀の日の朝に火葬し、お骨の状態で葬儀を行う「骨葬」が行われてきました。
現在は、葬儀の後に火葬する形も少しずつ増え、両方の形がある移行期です。朝の火葬を希望するご家庭もあり、火葬場の状況によって朝の火葬になる場合もあります。どちらが正しいということではなく、ご家族の希望、宗教者、火葬場、会場の予定を合わせて決めます。
遠方の家族は、次の順序を必ず確認してください。
- 火葬は葬儀の前か、後か
- 火葬場へ向かう時刻
- 通夜の開始時刻
- 葬儀・告別式の開始時刻
- 初七日法要を行う時刻
- 自分がどの時点から立ち会えるか
この地域では初七日法要を葬儀当日に行うご家庭がほとんどですが、最終的には菩提寺とご家族の希望を確認します。日程を聞くときは「葬儀は何時ですか」だけでなく、「火葬から解散までの順序を教えてください」と尋ねると、移動計画とのずれを防げます。
菩提寺は、分かる範囲で連絡先だけでも探します
仏式の葬儀を希望する場合は、安置後に菩提寺や宗教者へ連絡します。遠方に住んでいると、実家の菩提寺名や住職の連絡先が分からないことがあります。その場合は、次の場所を現地の家族に確認してもらいます。
- 仏壇の近くにある寺院の名刺や封筒
- 過去帳や位牌に残る寺院名
- 以前の法要案内や領収書
- お墓の管理者名
- 親族が保存している連絡先
分からないまま別の宗教者へ依頼する前に、葬儀社へ相談してください。那智勝浦町では臨済宗、新宮市と紀宝町では曹洞宗のご家庭が多いという地域の傾向がありますが、地域だけで宗派を決めつけることはできません。菩提寺やご家庭の宗派を個別に確認します。
到着前に決めることと、到着後でよいことを分けます
急いでいると、葬儀形式、人数、食事、返礼品、相続、銀行、保険まで一度に決めようとしてしまいます。到着前は、搬送、安置、連絡、移動に絞ります。
到着前に確認すること
- 葬儀社への連絡
- 搬送先と安置先の希望
- 現地の立会人
- 菩提寺の連絡先
- 火葬と葬儀の順序
- 遠方家族の到着予定
到着後でもよいこと
- 葬儀形式と会場の最終決定
- 参列を案内する範囲
- 供花、食事、返礼品の詳細
- 写真や思い出の品の準備
- 銀行、保険、相続など葬儀後の手続き
ただし、日程に関わる判断は早めに必要になる場合があります。何を先に決めるかは、担当者へ一つずつ確認してください。
参列者への連絡は、確定情報と未確定情報を分けます
訃報を急いで広く伝えると、通夜や葬儀の時刻が変わったときに訂正が増えます。まず近い家族と親族へ訃報だけを伝え、日程、会場、参列範囲が決まってから続報を送る方法があります。
この地域では、家族葬が増え、家族・親族が連絡の中心となるケースが多くなっています。故人が所属していた団体など、縁のあった先へ連絡する方もいますが、誰に知らせるかに一律の決まりはありません。ご家族がどのような葬儀を希望するかを優先します。
また、葬儀の場では香典を辞退するご家庭がほとんどです。参列者へ案内するときは、ご家族の意向を確認したうえで、香典、供花、供物の辞退や受け付けを明確に伝えます。「この地域では必ず辞退する」と決めつけず、そのご家庭の案内を優先してください。
連絡の順番と伝える項目は、訃報は誰にいつ伝える?亡くなった直後からの連絡順と確認事項でも整理しています。
会場は人数だけで決めず、家族の過ごし方を伝えます
中本葬祭は、那智勝浦町、新宮市、太地町、紀宝町に6つの会場があります。遠方の家族がいる場合は、参列人数だけでなく、次の希望も担当者へ伝えます。
- 到着まで安置場所で面会したいか
- 家族が宿泊を希望するか
- 高齢者や車いす利用者がいるか
- 駅からの移動手段をどうするか
- 家族だけで静かに過ごす時間を取りたいか
設備、利用条件、空き状況は会場ごとに異なります。中本葬祭の葬儀会場一覧を確認し、実際の人数と希望を伝えて相談してください。
よくある質問
遠方の子が到着するまで、搬送を待ってもらえますか?
病院や施設、現在の場所によって対応が異なります。到着を待つ前提にせず、まず葬儀社へ現在地と到着予定を伝え、搬送と安置の方法を確認してください。
到着前に喪主を決める必要がありますか?
現地の連絡担当は早めに決めますが、喪主や葬儀の詳しい役割は家族で相談できます。葬儀社へ連絡する人と喪主が同じでなければならないとは限りません。
葬儀の時刻に間に合えば、火葬にも立ち会えますか?
この地域では、葬儀の日の朝に火葬する骨葬と、葬儀後に火葬する形の両方があります。葬儀の開式時刻だけで判断せず、火葬場へ向かう時刻から確認してください。
実家の菩提寺が分からない場合はどうしますか?
仏壇の近くの封筒や名刺、過去帳、位牌、過去の法要案内、お墓の管理者を確認します。分からないまま決めず、中本葬祭へ現在分かっている情報を伝えてください。
まとめ
遠方で親の訃報を受けたら、現地の連絡担当を一人決め、中本葬祭へ現在地、立会人、安置先の希望、到着予定、菩提寺を伝えます。到着前は搬送と安置、連絡、移動に絞り、葬儀の詳細や葬儀後の手続きは順番に決めます。
新宮市・那智勝浦町・太地町・紀宝町では、火葬を先に行う骨葬と、葬儀後に火葬する形の両方があります。どちらを選ぶかは、ご家族がどのような葬儀を望むかを最優先に、宗教者、火葬場、会場の予定と合わせて決めます。
急なご連絡は、24時間つながる0120-52-4966へお電話ください。帰省時など落ち着いて話せる時期の事前相談では、安置先、菩提寺、連絡担当、家族の希望を先に整理できます。中本葬祭の資料請求・お問い合わせからもご相談いただけます。
出典
確認日:2026年9月6日
- 中本葬祭 公式サイト
- https://nakamoto.jp/
- 中本葬祭「葬儀の流れ」
- https://nakamoto.jp/flow/
- 中本葬祭「施設紹介」
- https://nakamoto.jp/sisetu/
- 中本葬祭 地域実務確認(代表・スタッフ確認、2026年9月6日)
この記事の監修
中本 吉保(なかもと よしやす)/専務取締役・厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター
平成12年(2000年)に中本葬祭を創業。以来25年以上・7,500件以上のご葬儀に携わり、「どうすれば故人様が喜んでくださるか」を考え続けています。
