中本葬祭ブログ

枕経とは?来られるかは寺院の方針次第|菩提寺へ連絡するタイミングと服装

枕経について寺院へ連絡する前の静かな和室と電話のイメージ画像

ご家族が亡くなった後、「枕経はいつお願いするのか」「うちのお寺は来てくださるのか」と迷うことがあります。枕経をあげに来られるかどうかは、宗派ではなく寺院ごとの方針で決まります。同じ宗派でも来られる寺院と来られない寺院があり、ご家族が要否を決めるものでもありません。ご自身の菩提寺が枕経に来られるかどうかは中本葬祭で把握していますので、まずは中本葬祭にお尋ねください。

宗派ごとの呼び方や意味は、全国向けの一般的な情報です。実際の進め方は菩提寺の方針によって異なるため、行う前に中本葬祭へご確認ください。

枕経は枕元で僧侶が勤める読経です

臨済宗妙心寺派の仏事資料では、枕経を「遺体の枕元で読経すること」と説明しています。一方、浄土宗の寺院公式案内では、本来は臨終を迎えつつある方の枕元で行う読経であり、現在は亡くなった後に僧侶が枕元で読経する意味で用いられると説明されています。

つまり、もともとの意味と、現在よく行われる場面には違いがあります。亡くなった直後に必ず同じ形で行うものと決めつけず、そのお寺でのお勤めの意味と時期を確認します。

宗派によって名称と意味が異なります

枕元でのお勤めを表す言葉は一つではありません。主な違いを整理すると、次のようになります。

呼び方確認できる説明家族が確認すること
枕経臨終時または亡くなった後、枕元で僧侶が読経する菩提寺が来られる寺院かどうか(中本葬祭が把握しています)
枕勤め枕経と同じ場面のお勤めを指す言葉として使われる寺院での正式な呼び方と内容
臨終勤行浄土真宗で用いられる呼び方。阿弥陀如来への報恩感謝のお勤め故人への追善供養と同じ意味にしない

浄土真宗本願寺派の資料は、「枕経」という名称のお勤めはなく、本来は「臨終勤行」であると説明しています。真宗佛光寺派の公式案内でも、一般に枕経や枕勤めと呼ばれるお勤めを、真宗では臨終勤行と呼ぶとしています。宗派が同じでも、枕経に来られるかどうかは寺院によって異なります。宗派名だけで決めつけず、菩提寺の方針を優先してください。

菩提寺への連絡は、安置場所に着いてから

菩提寺への連絡は、安置場所が決まり、その場所に到着してからにします。搬送の途中で連絡すると、ご自宅に安置する予定が式場に変わるなど、予定が変わったときに行き違いが起きやすくなるためです。

お電話では、亡くなったことと安置した場所をお伝えします。葬儀について「こうしたい」というご相談は、電話口よりも、菩提寺と直接顔を合わせてお話しする方が確実です。

  1. 枕経をあげに来てくださる寺院の場合
    寺院が到着されるまでの間に、葬儀のおおむねの方針をご家族で決めておき、来られたときに直接ご相談します。
  2. 枕経に来られない寺院の場合
    こちらから寺院へ出向きます。出向くまでに葬儀のおおむねの方針を決めておき、直接ご相談します。

おおむねの方針は、葬儀の規模や希望する日程など、分かる範囲で構いません。ご自身の菩提寺がどちらに当たるかは、中本葬祭にお尋ねください。

菩提寺へ何を伝えるかを詳しく確認したい方は、葬儀でお寺に連絡する際の流れもあわせてご覧ください。ご自宅で亡くなった場合の医師への連絡と安置は、自宅で亡くなったときの手続きで整理しています。

枕経があるかどうかは、寺院の方針で決まります

枕経をあげに来られるか、別のお勤めをされるかは、宗派ではなく寺院ごとの方針によります。ご家族が「する・しない」を決めるものではありません。

大切なのは「しないと失礼」「必ずしなければならない」と一律に考えないことです。ご自身の菩提寺で枕経があるかどうかは中本葬祭で把握していますので、迷ったときは中本葬祭にお尋ねください。菩提寺が分からない、またはお付き合いのある寺院がない場合も、宗派やご家族の希望を中本葬祭へお伝えいただければ、進め方をご相談いただけます。

お布施は枕経の有無だけで決まるものではありません。金額や渡す時期は寺院によって異なるため、必要な方は葬儀のお布施と宗派による違いも参考にしつつ、最終的には菩提寺へ確認してください。

服装は連絡を遅らせず、寺院へ確認します

枕経は、亡くなった直後や安置後の限られた時間に行われることがあります。喪服へ着替えることだけを優先して、菩提寺への連絡や安置の準備を遅らせないようにします。

服装に一律の決まりがあるとは限りません。手元にある落ち着いた服装のままでよいか、喪服を用意する必要があるかを、時刻と場所を伝える際に菩提寺へ尋ねてください。急な場面では、故人を迎える場所を整え、家族がそろえる範囲を確認する方が先になることもあります。

よくある質問

枕経は亡くなる前に行うものですか

本来は臨終を迎える方の枕元で行われたと説明する寺院がありますが、現在は亡くなった後の安置場所で勤める場合もあります。枕経に来られるかどうかは寺院の方針によるため、ご自身の菩提寺については中本葬祭にお尋ねください。

枕経をしないと葬儀はできませんか

枕経を行うかどうかと、葬儀を行えるかどうかを一律に結びつけることはできません。枕経に来られるかどうかは寺院の方針によるもので、ご家族が決めるものではありません。ご自身の菩提寺の場合は、中本葬祭にお尋ねください。

浄土真宗でも枕経を行いますか

浄土真宗本願寺派では「枕経」という名称のお勤めはなく、本来は「臨終勤行」と説明されています。故人への追善供養と同じ意味ではない点にも注意し、菩提寺の案内に従ってください。

菩提寺が遠方ですぐに来られない場合はどうしますか

安置場所に着いたら菩提寺へ連絡します。来られない寺院の場合はこちらから出向いてご相談するのが基本ですが、遠方で難しいときは、その事情も含めて中本葬祭へご相談ください。家族だけで別の僧侶を手配する前にご確認ください。

迷ったら中本葬祭にお尋ねください

枕経は、もともとの意味、現在行われる時期、宗派での呼び方が同じではありません。「今しないと失礼」と急いで結論を出すのではなく、ご自身の菩提寺が枕経に来られるかを中本葬祭で確かめ、安置場所に着いてから菩提寺へ連絡してください。

菩提寺への連絡内容や安置後の進め方を前もって整理したい方は、中本葬祭の資料請求・お問い合わせから事前相談をご利用ください。急な場合も、分かっていることから順にお伺いします。

出典

出典確認日:2026年9月28日

この記事の監修

中本 吉保(なかもと よしやす)/専務取締役・厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター

平成12年(2000年)に中本葬祭を創業。以来25年以上・7,500件以上のご葬儀に携わり、「どうすれば故人様が喜んでくださるか」を考え続けています。

監修者のプロフィールを見る →