中本葬祭ブログ

看取りが近づいたとき|家族が確認する5つのことと葬儀の準備

2026/11/01

看取りに備えて家族が連絡先と希望を整理する相談テーブルのイメージ画像

看取りが近づいたときに、葬儀の形まですべて決める必要はありません。まずは、医療・介護で連絡する先、本人が大切にしたいこと、家族の連絡役、菩提寺、万一のときに搬送を相談する葬儀社を分けて確認します。決められないことは「未定」のままで構いません。

厚生労働省は、もしものときに望む医療やケアを前もって考え、家族や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組を「人生会議」と案内しています。紀宝町の広報きほう2026年11月号でも、看取りと人生会議が特集されています。本人の気持ちは変わることがあるため、一度の話し合いで結論を固定しないことが大切です。

この記事では、医療上の判断には立ち入りません。延命治療、療養場所、体調急変時の対応は、主治医、訪問看護師、ケアマネジャーなどへ確認してください。葬儀社として事前に整理できる連絡先と準備を中心にお伝えします。

ここで整理する医療・介護の確認事項は、全国で使える一般的な考え方です。実際の連絡方法や葬儀の進め方は、医療機関・介護事業所、地域、ご家庭によって異なるため、担当者へ事前に確認してください。

結論|医療・家族・葬儀の連絡先を分けて共有します

看取りが近づいた場面では、家族が一人で医療と葬儀の判断を抱え込まないことが大切です。何を誰に確認するかを、次の三つに分けると整理しやすくなります。

確認する分野主な確認先事前に共有すること
医療・介護主治医、訪問看護師、ケアマネジャー体調が変わったときの連絡先、本人が望む医療・ケア、療養場所
家族本人が信頼する人、家族の連絡役誰へ連絡するか、遠方家族の移動、本人の希望を誰が共有しているか
葬儀・仏事菩提寺、葬儀社菩提寺の有無、搬送・安置の相談先、葬儀について決めていることと未定のこと

この表は、何かを必ず決めるための一覧ではありません。本人が話したくないことや、家族だけでは決められないことは無理に結論を出さず、それぞれの専門職へ相談します。

家族が確認する5つのこと

一度に全部を決めず、次の順に連絡先だけでも共有しておくと、急な変化があったときに迷いにくくなります。

  1. 医療・介護の連絡先を一か所にまとめる
    主治医、訪問看護師、ケアマネジャーなど、日中と夜間に誰へ連絡するかを確認します。どの状態で連絡するかは、家族だけで判断せず、医療・介護の担当者から説明を受けてください。
  2. 本人が大切にしたいことを聞ける範囲で共有する
    どこで誰と過ごしたいか、会いたい人はいるか、家族に任せたいことは何かを、答えを急がず話します。気持ちが変わったときは、前の答えに縛られず更新します。
  3. 家族の連絡役と遠方家族への伝え方を決める
    連絡を受ける人、親族へ知らせる人、医療・介護の説明を共有する人を決めます。遠方の家族には、移動を始める条件を医療・介護の担当者と確認したうえで共有します。
  4. 菩提寺の有無と連絡のタイミングを確認する
    宗派が同じでも、枕経に来られるかどうかは寺院の方針で異なります。新宮市・那智勝浦町・太地町・紀宝町で菩提寺への連絡時期が分からない場合は、中本葬祭へお尋ねください。ご家族だけで枕経の要否を決めるのではなく、寺院の方針を確認します。
  5. 搬送・安置を相談する葬儀社を決める
    病院や施設からの搬送先、自宅へ安置できるか、遠方家族が到着するまで何を決めるかを相談します。葬儀形式や人数が未定でも、連絡先だけ決めておくことはできます。

本人が元気なうちから希望を残す方法は、終活ノートの選び方と書き方も参考にしてください。書面だけで完結させず、家族や医療・ケアの担当者と共有することが大切です。

自宅・病院・施設で、最初の連絡先は異なります

自宅で療養している場合は、訪問診療や訪問看護の体制により連絡先が異なります。病院や施設では、その場所の案内に従います。「自宅なら必ず119番」「まず葬儀社」と一律には決められません。急変時の連絡方法を、元気なうちに医療・介護の担当者へ確認してください。

自宅で反応や呼吸が分からず、予定していた看取りの連絡方法も確認できない場合の考え方は、自宅で家族が亡くなったかもしれないときで整理しています。ただし、目の前の状況では、事前に受けた医療・介護の指示を優先してください。

この地域では、葬儀と火葬の順序を先に固定しません

新宮市・那智勝浦町・太地町・紀宝町では、以前から、葬儀の日の朝に火葬し、お骨の状態で葬儀を行う「骨葬」が行われてきました。現在は、葬儀後に火葬する形も増えており、両方があります。どちらが正しいということではなく、ご家族の意向を優先し、菩提寺、火葬場、式場の予定を合わせて決めます。

看取りの段階で、火葬の順序や葬儀日を決め切る必要はありません。遠方のご家族には、この地域では順序が一つではないこと、日程が確定してから集合時刻を共有することを伝えておくと混乱を減らせます。日程の決まり方は新宮市周辺の葬儀日程はどう決まる?で詳しく説明しています。

また、枕経があるかどうかは宗派だけでは決まりません。菩提寺への連絡については枕経とは?菩提寺へ連絡するタイミングもご覧ください。地域や寺院で違う点を無理に一般論で埋めず、中本葬祭へ確認していただけます。

本人に聞くときは、正解を求めません

「どこで最期を迎えたいか」「どんな葬儀にしたいか」と一度に尋ねると、本人にも家族にも負担になることがあります。日常の会話の中で、今大切にしていること、会いたい人、家で続けたいことなど、話しやすいところから始めます。

厚生労働省は、本人の意思が変化することを踏まえ、何度でも繰り返し話し合うことが大切だと案内しています。紀宝町の広報でも、本人と家族だけで抱えず、医療・介護の専門職と相談する考え方が示されています。話し合いの結果より、相談先と共有相手が分かっている状態を目指してください。

よくある質問

本人に葬儀の希望を聞くのは負担になりませんか?

一度に結論を求めず、話せる範囲から始めます。本人が話したくないときは無理に聞かず、日を改めて構いません。気持ちは変わることがあるため、以前の答えを固定しないことも大切です。

自宅か病院か決められない場合はどうしますか?

未定のままで構いません。本人の希望、病状、利用できる医療・介護の体制を、主治医、訪問看護師、ケアマネジャーなどと確認してください。家族だけで医療上の判断をしないようにします。

菩提寺には亡くなる前から連絡しますか?

一律の決まりはありません。枕経に来られるかどうかも寺院の方針で異なります。菩提寺があることを家族で共有し、連絡のタイミングは中本葬祭と菩提寺へ確認してください。

葬儀の形式が未定でも事前相談できますか?

できます。人数、会場、宗派、火葬の順序が決まっていなくても、搬送・安置の連絡先と、家族が確認する順番を整理できます。決められない項目は未定として残せます。

まとめ|決めることより、相談先を共有します

看取りが近づいたときは、医療・介護、家族、葬儀・仏事の連絡先を分けて確認します。本人の希望は一度で固定せず、未定のことがあっても構いません。医療上の判断は専門職へ、菩提寺の方針は寺院へ、搬送・安置と葬儀の準備は葬儀社へ相談します。

中本葬祭では、本人とご家族の意向を優先し、まだ決まっていないことを含めて整理する事前相談を承っています。看取りの前から、搬送・安置、菩提寺への連絡、遠方家族との共有を確認したい方は、資料請求・お問い合わせからご相談ください。

出典・確認日

確認日:2026年11月1日

この記事の監修

中本 吉保(なかもと よしやす)/専務取締役・厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター

平成12年(2000年)に中本葬祭を創業。以来25年以上・7,500件以上のご葬儀に携わり、「どうすれば故人様が喜んでくださるか」を考え続けています。

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