中本葬祭ブログ

位牌・仏壇の「魂入れ」とは?行う時期と宗派ごとの違い・確認方法

2026/09/30

位牌や仏壇の魂入れについて菩提寺へ確認する項目を整えた相談机のイメージ画像

本位牌や仏壇を新しく用意するとき、「魂入れは必要なのか」「四十九日に合わせるのか」「お布施はいくら用意するのか」と迷う方がいらっしゃいます。魂入れは開眼供養などと呼ばれますが、意味や名称は宗派・寺院によって同じではありません。品物を注文する前に、菩提寺へ確認することが大切です。

ここでご紹介するのは全国向けの一般的な情報です。仏事の名称や作法は宗派、寺院、地域、ご家庭によって大きく異なります。実際に準備する前に、菩提寺または葬儀を担当する方へご確認ください。

結論|魂入れの名称・対象・時期を先に菩提寺へ確認します

「魂入れ」は、一般に開眼供養や開眼法要などと呼ばれる仏事を指す言葉です。ただし、すべての宗派が同じ意味でこの言葉を使うわけではありません。浄土真宗本願寺派は、新しい仏壇にご本尊を迎える法要を「入仏法要」または「入仏式」とし、「魂を入れる法要ではない」と説明しています。

そのため、準備の最初に確認したいのは次の3点です。

  1. 何に対する法要か
    本位牌、ご本尊、仏壇、お墓など、今回新しく用意するものを伝えます。
  2. 菩提寺では何と呼ぶか
    魂入れ、開眼供養、開眼法要、入仏法要など、宗派と寺院で用いる名称を確認します。
  3. いつ、どこで行うか
    四十九日など別の法要と同日に行うか、別日に自宅や寺院で行うかを相談します。

魂入れと開眼供養は、礼拝の対象を新しく迎える際の仏事です

日蓮宗の公式用語解説では、新しく作った仏像や仏画などに行う儀式を開眼供養といい、俗に「魂入れ」とも呼ぶと説明しています。また、同宗の仏事Q&Aでは、仏壇を新しく求め、ご本尊、位牌、過去帳などを奉安するときは、菩提寺へ開眼法要を依頼し、購入前に相談するよう案内しています。

一方で、同じ言葉をすべての宗派へ当てはめることはできません。言葉の由来や教義を一つに決めつけず、実際にお勤めを依頼する寺院の説明を優先してください。

宗派によって呼び方と考え方が異なります

代表的な違いを、確認先とあわせて整理します。

場面使われる呼び方の例先に確認すること
位牌や仏具を新しく用意する魂入れ、開眼供養、開眼法要など対象、日程、寺院での正式な名称
新しい仏壇へご本尊を迎える宗派によって開眼法要などご本尊の手配と安置方法
浄土真宗本願寺派でご本尊を迎える入仏法要、入仏式「魂入れ」と同じ意味にしない

浄土真宗本願寺派の公式案内では、入仏法要はご本尊を迎えたことを喜び、その徳を讃える法要と説明されています。「浄土真宗では何もしない」という意味ではありません。宗派名だけで要否を判断せず、手次ぎのお寺へ相談します。

行う時期は、位牌や仏壇を注文する前に相談します

臨済宗妙心寺派の仏事資料では、葬儀で用いる白木位牌は、四十九日の忌明け、または一周忌までの間に使う仮の位牌と説明され、使用期間には地域差があると明記されています。四十九日までに本位牌を用意するご家庭はありますが、すべてのご家庭に同じ期限があるとは限りません。

文字入れ、寸法、形、納期を決めてから宗派上の決まりに合わないと分かると、作り直しや日程変更が必要になることがあります。位牌の選び方と本位牌の準備時期、白木位牌と本位牌の違いも確認しながら、次の順番で進めます。

  1. 菩提寺へ、宗派・戒名や法名・法要予定を確認する
  2. 位牌やご本尊、仏壇の種類と寸法を確認する
  3. 寺院と家族の予定を合わせ、法要の日を決める
  4. 当日の持ち物、供物、服装、お布施を確認する

仏壇の買い替えや移動では、新しく迎えるときとは別のお勤めが必要になる場合があります。仏壇の引っ越し・買い替え時の注意点も参考にし、動かす前に菩提寺へ連絡してください。

お布施は金額を決め打ちせず、法要の組み合わせを伝えて尋ねます

魂入れだけを別日に行うのか、四十九日法要などと同日に行うのかで、僧侶のお勤めの内容は変わります。インターネット上の金額だけを基準にせず、菩提寺へ「本位牌の法要を四十九日と一緒にお願いしたいのですが、お布施はどのように用意すればよいでしょうか」と具体的に尋ねる方が確実です。

お車代やお膳料を別に用意するかも、寺院との関係や当日の予定によって異なります。全国一律の金額や包み方があるとは限らないため、お布施の考え方と確認先も参考にしつつ、最終判断は菩提寺へ確認してください。

よくある質問

魂入れをしないと位牌や仏壇を使えませんか

宗派や寺院によって、必要とされる法要、名称、考え方が異なります。ご家庭だけで不要と決めず、菩提寺へ何を新しく用意するのかを伝えて確認してください。

魂入れは四十九日に必ず行いますか

四十九日法要と合わせるご家庭はありますが、一律の期限とは言えません。白木位牌の使用期間にも地域差があるため、位牌を注文する前に菩提寺と日程を相談します。

浄土真宗では魂入れをしないのですか

浄土真宗本願寺派では「魂入れ」とは呼ばず、新しい仏壇にご本尊を迎える法要を「入仏法要」または「入仏式」と説明しています。何もしないという意味ではないため、手次ぎのお寺へ確認してください。

菩提寺がない場合はどこへ相談しますか

まず宗派、ご本尊や位牌の有無、予定している法要を整理し、葬儀社または仏壇店へ相談します。寺院を紹介してもらう場合も、依頼内容と費用を確認してから決めてください。

品物を決める前の確認が、作り直しと日程変更を防ぎます

魂入れは、開眼供養などと呼ばれることがありますが、宗派によって名称も意味も異なります。本位牌、仏壇、ご本尊を注文する前に、菩提寺へ対象、文字、寸法、時期、当日の準備を確認することが大切です。

四十九日までの準備や菩提寺への連絡内容を早めに整理したい方は、中本葬祭の資料請求・お問い合わせから事前相談をご利用ください。決まっていないことがあっても、確認する順番から一緒に整理できます。

出典

出典確認日:2026年9月30日

この記事の監修

中本 吉保(なかもと よしやす)/専務取締役・厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター

平成12年(2000年)に中本葬祭を創業。以来25年以上・7,500件以上のご葬儀に携わり、「どうすれば故人様が喜んでくださるか」を考え続けています。

監修者のプロフィールを見る →