中本葬祭ブログ

亡くなった方のマイナンバーカードは返納が必要?保管と処分の注意点

死亡後のマイナンバーカードについて自治体へ確認する書類整理のイメージ画像

ご家族が亡くなったあと、財布や書類入れからマイナンバーカードを見つけて、「市役所へ返すのか」「健康保険の手続きに必要なのか」「すぐ切って処分してよいのか」と迷うことがあります。

亡くなった方のカードは使用できなくなりますが、相続などの手続きで個人番号を確認する可能性があります。また、新宮市の手続き案内にはカードの返還が記載されているため、地域では窓口へ確認してから扱うのが確実です。

結論|すぐ処分せず、手続きが落ち着くまで保管して自治体へ確認します

一部自治体では死亡届が提出されて住民票が消除されるとマイナンバーカードは自動的に廃止され、法令上の返納義務はないと説明されています。国税庁も、本人が死亡した場合はカードの電子証明書が失効すると案内しています。

ただし、相続や金融機関などの手続きで、亡くなった方の12桁の個人番号を確認することがあります。ですからカードが見つかってもすぐに切断せず、必要な手続きが終わるまで、家族の中で管理者を決めて安全な場所へ保管しましょう。

新宮市が公開している死亡後の手続き票には「マイナンバーカードの返還」と記載されています。全国的な説明と地域の案内に違いが見られるため、新宮市に住民登録があった方は、市民窓口課へ返還の要否と方法を確認してから処分してください。

死亡届を出すとカードはどうなりますか?

死亡届が提出され、住民票の死亡処理が行われると、亡くなった方のマイナンバーカードは使用できなくなります。カードに搭載された電子証明書も失効するため、家族が暗証番号を知っていても、故人名義のカードを使ってマイナポータルへログインしたり、本人確認に使ったりしないでください。

カードが自動的に廃止されることと、手元のカードをいつ処分するかは別の問題です。個人番号そのものは相続関係の書類などで確認する可能性があるため、死亡届の提出直後に捨ててしまわないようにします。

返納義務がないのに保管する理由

相続や税の手続きで個人番号を確認することがあるため

相続、準確定申告、金融機関などの手続きでは、亡くなった方の個人番号を確認する場面があります。どの手続きで必要になるかは、故人の財産、所得、事業、契約の状況により異なります。

必要な番号だけを家族の共有メモやスマートフォンへ転記すると、漏えいの原因になります。カード本体を保管する場合も、相続手続きに関わらない人が見られる場所へ置かず、コピーは提出先から求められたときだけ、使用目的を確認して用意します。

地域の窓口案内と照合するため

新宮市の公式手続き票では、マイナンバーカードを持っていた方について「返還」が案内されています。一方、返納は不要と明記する自治体もあります。このため、カードへはさみを入れる前に、亡くなった方が住民登録をしていた市町村へ次の点を確認します。

  • カード現物の返還が必要か
  • 窓口へ持参する場合、届出人の本人確認書類が必要か
  • 郵送で受け付けるか
  • 相続手続きが終わるまで保管してよいか
  • 不要になったカードを家庭で処分してよいか

新宮市の案内に掲載されている市民窓口課の電話番号は0735-23-3333です。内線番号や受付方法は変更される可能性があるため、市公式ページで最新情報も確認してください。

マイナ保険証・資格確認書とは分けて考えます

マイナンバーカードを健康保険証として利用登録していた場合でも、「マイナンバーカード」と「資格確認書」「資格情報のお知らせ」は別のものです。

亡くなった方が加入していた国民健康保険、後期高齢者医療、勤務先の健康保険などでは、資格喪失の届出や資格確認書等の返却が必要になる場合があります。マイナンバーカードだけを処分して、健康保険の手続きが終わったと考えないようにしてください。

詳しくは、死亡後に資格確認書は返却する?マイナ保険証との違いで、保険制度ごとの確認先を整理しています。

カード以外の書類も区別します

書類整理の際は、次の3つを混同しないようにします。

  • マイナンバーカード:顔写真とICチップがあるプラスチック製カード
  • 通知カード:2020年5月まで発行されていた紙製カード
  • 個人番号通知書:個人番号を知らせるための書面

名称が似ていますが、証明書としての効力や取扱いが異なります。手元のものがどれか分からない場合は、表裏をむやみに撮影して第三者へ送らず、住所地の市町村窓口へ特徴を伝えて確認してください。

不要になったカードを処分する手順

返納不要であることを住所地自治体へ確認し、相続や税、金融機関などの手続きも終わっている場合は、次の順序で処分します。

  1. 未完了の相続・税・保険手続きがないか家族で確認する
  2. 自治体へ返納の要否を確認する
  3. 必要な記録を残す場合は、提出先と目的を限定する
  4. ICチップ部分と個人番号、顔写真、氏名が読み取れないよう細かく切る
  5. 自治体のごみ分別ルールに従って処分する

香南市の公式案内でも、不要になったカードはICチップ部分にはさみを入れて破棄できると説明されています。ただし、新宮市のように返還を案内する地域もあるため、先に切断しないことが重要です。

紛失した場合は、故人名義であることを伝えたうえで住所地自治体へ相談します。生前のカード紛失と同じ手続きになるとは限らないため、推測で再交付や一時停止を申し込まず、窓口の指示に従ってください。

死亡後の手続きを整理するコツ

死亡後の手続きは、マイナンバーカードだけでなく、年金、健康保険、介護保険、運転免許証、印鑑登録証、公共料金など多岐にわたります。「返すもの」「番号だけ確認するもの」「解約するもの」の3つに分け、期限と問い合わせ先を書き出すと進めやすくなります。

全体像は死亡後の手続き一覧|期限と公的な確認先で確認できます。印鑑登録証については、死亡後の印鑑登録証はどうする?もあわせてご覧ください。

よくある質問

亡くなった方のマイナンバーカードは必ず返納しますか?

法令上の返納義務はないと案内する自治体がありますが、新宮市の死亡後手続き票には返還が記載されています。亡くなった方の住所地自治体へ確認し、その案内に従ってください。

死亡届を出したあともカードを使えますか?

使用できません。死亡届が提出され住民票が消除されるとカードは廃止され、電子証明書も失効します。家族が本人確認やオンライン手続きに使用しないでください。

カードはすぐに切って捨ててよいですか?

相続や税などの手続きで個人番号を確認する可能性があるため、すぐには処分しません。必要な手続きが終わり、住所地自治体へ返納不要であることを確認してから処分します。

マイナ保険証の利用者なら、健康保険の返却手続きも不要ですか?

マイナンバーカードと健康保険の資格喪失手続きは別です。加入していた保険者へ、資格喪失届や資格確認書等の返却について確認してください。

まとめ

亡くなった方のマイナンバーカードは、死亡届に伴い使用できなくなり、法令上の返納義務はないと案内されています。ただし、相続等で個人番号を確認する可能性があるため、手続きが終わるまでは安全に保管します。新宮市の手続き票には返還の記載があるため、地域の窓口へ確認する前にカードを切断しないようにしてください。

中本葬祭の葬儀後のアフターフォローでは、ご葬儀後に必要な準備を一つずつ整理するお手伝いをしています。行政・税・相続の個別判断は各専門窓口へご確認いただきながら、何から始めればよいか迷われたときは資料請求・お問い合わせからご相談ください。

出典

確認日:2026年8月15日

この記事の監修

中本 吉保(なかもと よしやす)/専務取締役・厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター

平成12年(2000年)に中本葬祭を創業。以来25年以上・7,500件以上のご葬儀に携わり、「どうすれば故人様が喜んでくださるか」を考え続けています。

監修者のプロフィールを見る →