中本葬祭ブログ

お盆飾りはいつ片付ける?盆提灯・精霊馬・供物の扱い方

2026/08/15

お盆を終えて盆提灯と供物を静かに片付ける室内のイメージ画像

お盆が終わるころ、「飾りは15日と16日のどちらに片付けるのか」「盆提灯は来年も使えるのか」「精霊馬や供物はどう処分すればよいのか」と迷うことがあります。お盆の期間や飾り方は、地域・宗派・菩提寺・ご家庭の習慣によって異なるため、全国共通の一つの方法だけで決めることはできません。

この記事では、宗派の公式案内と自治体の分別情報に基づき、お盆飾りを落ち着いて片付けるための順序を整理します。

結論|お盆明けを目安に、菩提寺と地域の習慣を優先して片付けます

一般には、送り火など各家庭のお盆の行事を終えたあとに片付けます。ただし、浄土宗の公式案内でも、お盆の時期は地域によって7月・8月の13日から15日、または16日までなど違いがあると説明されています。まず、ご家庭で行ってきた日程と菩提寺の案内を確認してください。

片付けは、次の順で進めると整理しやすくなります。

  1. 写真を撮るなどして飾り方を記録する
  2. 食べられる供物を先に下げる
  3. 精霊馬や植物など傷みやすいものを分ける
  4. 盆提灯や繰り返し使う道具を清掃して収納する
  5. 手放すものは材質ごとに分け、自治体の分別方法を確認する

宗教用具だからといって、家庭で燃やしたり、川や海へ流したりすることは避けます。供養してから手放したい場合は、菩提寺へ受け入れの可否や持参方法を事前に尋ねましょう。

片付ける日は15日と16日のどちらですか?

お盆を7月に行う地域、8月に行う地域があり、最終日も15日または16日など異なります。那智勝浦町や新宮市、紀宝町などの地域では初盆の方の場合は16日の夕方に送りの行事になっているケースが多いです。そのため「必ず何日の何時に片付ける」と一律に決めるのではなく、送りの行事を終えたあとを目安にすると良いでしょう。

家族の帰宅時間や天候の都合ですぐに片付けられない場合も、慌てる必要はありません。食べ物や生花など傷みやすいものを先に下げ、提灯や飾り台は翌日以降に落ち着いて整理してもよいでしょう。

また、浄土真宗本願寺派の公式FAQでは、追善供養を目的とした特別な盆棚や精霊棚を設ける考え方ではないと案内されています。同じ「お盆」でも宗派により意味や荘厳の仕方が異なるため、宗派名だけで判断しにくい場合は菩提寺へ確認するのが確実です。

お盆の基本的な時期や準備を先に確認したい方は、お盆とは?時期と準備、葬儀との関係もご覧ください。

品目ごとの片付け方

盆提灯|再び使うものと手放すものを分けます

盆提灯は、毎年使うものなら、電源を切って熱が十分に下がってから、乾いた柔らかい布やはたきでほこりを落とします。電池式は液漏れ防止のため電池を外し、コードや部品を無理に折らず、購入時の箱などへ収納します。湿気の少ない場所に置き、箱の外へ「盆提灯」と記しておくと翌年に見つけやすくなります。

初盆用の白提灯など、今年限りで手放す前提のものは、菩提寺や購入店へ扱いを確認します。受け入れがない場合は、紙・木・金属・電気部品などを可能な範囲で分け、居住する市町の分別ルールに従います。提灯の回転筒の仕組みについては、盆提灯の回転筒はなぜ回る?で詳しく説明しています。

精霊馬|食用にはせず、地域の方法で処分します

ナスやキュウリで作った精霊馬は、長時間飾ったものを無理に食べず、生ごみ等として処分できるか自治体の分別案内を確認します。串に使った割り箸や爪楊枝は抜き、けがをしないよう紙に包むなど安全にも配慮してください。

「ご先祖様の乗り物」とされる意味や飾り方は、お盆のナスとキュウリの意味|精霊馬の作り方と処分でも解説しています。

供物|食べられる状態なら家族でいただきます

個包装の菓子や果物など、衛生上問題なく食べられる供物は、仏前から下げたあと家族でいただく方法があります。傷み、におい、カビなどがあるものは無理に食べません。包装紙、トレー、袋は中身と分け、それぞれの材質に応じて処分します。

供物をいただくことについて、ご家庭や菩提寺で決まった考え方がある場合は、その方法を優先してください。

生花・まこも・飾り物|土や金属を分けます

生花は花器から出し、水を切ってから処分します。胡蝶蘭などの鉢植えを整理する場合、水苔や土は一般の家庭ごみとして収集されない自治体もあるため、鉢や土をまとめて袋へ入れる前に確認が必要です。

まこも、すだれ、飾り台なども、可燃物・金属・プラスチック等が組み合わさっていることがあります。分解できる範囲で材質を確認し、無理な分解でけがをしそうな場合は自治体へ相談します。

新宮市・那智勝浦町・太地町・紀宝町で確認すること

ごみの名称、分別区分、収集日、持ち込み方法は市町ごとに異なります。2026年8月15日時点で各自治体が公開している案内は、次のとおりです。

  • 新宮市:家庭ごみの分け方・出し方と収集日を市公式ページで案内
  • 那智勝浦町:ごみ収集日程表や分別・出し方を町公式ページで案内
  • 太地町:ごみの分別・収集に関する案内を町公式ページで案内
  • 紀宝町:地区別のごみ収集カレンダーと分別方法を町公式ページで案内

同じ市町でも地区により収集日が異なる場合があります。盆提灯のように複数の素材が使われたものや、分別表で名称を見つけられないものは、収集場所へ出す前に自治体の担当窓口へ確認してください。

処分前に避けたいこと

家庭で燃やさない

紙に見える提灯にも、金属部品、樹脂、電気部品が含まれることがあります。煙や火災の危険があるため、庭や道路、河川敷などで自己判断による焼却はしません。

川や海へ流さない

精霊馬、供物、花、紙製品などを川や海へ流すことは、ごみの流出や環境への負担につながります。地域行事として管理者が定めた方法がある場合を除き、家庭からは自治体の分別方法に従います。

供養の方法を一律に決めない

「必ず塩で清める」「必ずお焚き上げが必要」と一律に考えず、ご家庭の宗派や菩提寺の考えを確認します。寺院へ持参したい場合は、対象品、受付時期、費用の有無、包装方法を事前に尋ねてください。

来年に備えて残すと便利な記録

片付ける前に、飾り全体と仏壇周りを数枚撮影し、箱へ収納場所や不足品を書いたメモを入れておくと、翌年の準備がしやすくなります。電池やろうそくの残量、買い替えが必要な花立てや敷物も記録しておきましょう。

迎え火・送り火を行いにくい住環境での考え方は、マンションで迎え火・送り火はどうする?も参考になります。

よくある質問

お盆飾りは16日の夜まで置かなければいけませんか?

必ずしも一律ではありません。お盆の期間や送りの行事は地域・宗派・家庭で異なるため、菩提寺や家族の習慣を確認します。

ただ、新宮市や那智勝浦町などでは初盆の方は16日までがお盆の期間であることが多く、翌日の17日に片付ける事が一般的となっております。

行事を終えたあと、傷みやすい供物から順に片付ければよいでしょう。

盆提灯は毎年使えますか?

毎年使う前提の盆提灯は、ほこりや湿気を避けて保管します。一方、初盆用の白提灯など今年限りとするものは、菩提寺や購入店へ扱いを確認してから手放します。

精霊馬を食べてもよいですか?

長時間室内に飾ったナスやキュウリは、時節柄や衛生面から無理に食べないようにします。串を外し、自治体の分別方法に従って処分してください。

お盆飾りはお寺でお焚き上げしてもらえますか?

寺院ごとに受け入れる品、時期、方法が異なります。持参する前に菩提寺へ確認してください。家庭で自己判断による焼却はしません。

まとめ

お盆飾りは、地域やご家庭の送りの行事を終えたあと、食べ物や生花、精霊馬、盆提灯の順に整理すると進めやすくなります。宗派や菩提寺の考え方を優先し、手放すものは材質ごとに分けて自治体の分別方法を確認してください。

中本葬祭の葬儀後のアフターフォローでは、ご葬儀後の仏事やご準備についてご案内しています。お盆や供養のことで迷われたときは、菩提寺への確認事項を整理するお手伝いもいたします。資料請求・お問い合わせからご相談ください。

出典

確認日:2026年8月15日

この記事の監修

中本 吉保(なかもと よしやす)/専務取締役・厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター

平成12年(2000年)に中本葬祭を創業。以来25年以上・7,500件以上のご葬儀に携わり、「どうすれば故人様が喜んでくださるか」を考え続けています。

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