中本葬祭ブログ

葬儀後の遺影はどこに置く?四十九日までとその後の整え方

2026/08/19

葬儀後の遺影を置く場所として小さな写真立てと花を静かに整えたイメージ画像

葬儀を終えてご自宅へ戻ると、「遺影はいつまで後飾り祭壇に置くのか」「四十九日の後は仏壇の中へ入れるのか」「和室がない家ではどこに置けばよいか」と迷うことがあります。

遺影の置き場所は一律ではありません。一方、仏壇は宗派のご本尊をおまつりする場所であり、宗派や寺院、ご家庭の考えによって整え方が異なります。まず葬儀後に設置された場所を基準にし、その後は手を合わせやすさ、宗教上の位置関係、写真の保存、安全性を順に確認してください。

結論|四十九日前後で一度見直し、宗派と暮らしに合う場所を選びます

中本葬祭の公式「葬儀の流れ」では、葬儀終了後に担当者がご自宅へ伺い、後飾り祭壇を設置して今後の流れを説明すると案内しています。設置直後は、遺影、遺骨、白木位牌、供物などを自己判断で大きく動かさず、担当者から説明された配置を基準にしてください。

その後は、次の順で考えると整理しやすくなります。

  1. 四十九日法要までの後飾り祭壇の配置を確認する
  2. 法要後に祭壇を片付ける時期を菩提寺や葬儀社へ確認する
  3. 仏壇がある場合は、ご本尊や位牌との位置関係を菩提寺へ確認する
  4. 日常的に手を合わせやすく、転倒や写真劣化を防げる場所を選ぶ
  5. 大きな遺影を飾り続けにくい場合は、小さい写真やアルバムも検討する

四十九日法要の有無や時期、後飾り祭壇の扱いは、宗教・宗派、寺院、地域、ご家庭で異なります。「四十九日になれば必ずこの配置へ変える」と決めつけず、菩提寺と担当者へ確認してください。

四十九日までは設置された後飾り祭壇を基準にします

葬儀後の後飾り祭壇は、ご自宅で故人を偲び、弔問を受ける場所にもなります。中本葬祭が設置した場合は、遺影だけを別室へ移す前に、遺骨、白木位牌、花、供物、香炉などとの配置を担当者へ確認してください。

日々のお供えや花の整え方は、四十九日までのお供えは毎日必要?ご飯・水・花の整え方で解説しています。

ろうそくや線香を使う場合は、写真立てや花、布、紙類から十分に離します。火をつけたままその場を離れず、就寝中や留守中は使用しないでください。小さなお子様やペットがいるご家庭では、手が届かず、倒れにくい場所かも確認します。

法要後は「毎日手を合わせる場所」を先に決めます

後飾り祭壇を片付けた後も、遺影を必ず仏間へ置かなければならないわけではありません。仏間がない住宅では、リビングの棚、故人が過ごしていた部屋、家族が落ち着いて手を合わせられる場所などが候補になります。

置き場所を選ぶときは、見栄えだけでなく次の点を確認してください。

  • 家族が無理なく手を合わせられる
  • 掃除や写真の手入れを続けやすい
  • 直射日光や結露を避けられる
  • 額縁が倒れたり落下したりしにくい
  • 暖房器具や調理火器から離れている
  • 来客から常に見える場所にするか、家族だけの場所にするか合意できている

遺影を見ることがつらい時期や、家族によって飾りたい場所が異なる場合もあります。すぐに一つの正解を決めず、しばらく保管してから場所を選ぶ方法もあります。

仏壇の近くへ置く場合は、ご本尊を隠さないようにします

仏壇は、故人の写真だけを飾る棚ではありません。宗派ごとのご本尊を中心に、位牌や仏具を整える信仰の場所です。

曹洞宗の公式案内は、仏壇の中心はご本尊であり、分からないことは菩提寺へ確認するよう案内しています。日蓮宗の公式Q&Aも、ご本尊や位牌の位置を説明しつつ、仏壇を置く場所に絶対的な決まりはなく、大切に扱い、清潔で落ち着いて礼拝できる場所を選ぶとしています。

仏壇の近くへ遺影を置く場合は、ご本尊を隠したり、礼拝の妨げになったりしない位置を選びます。仏壇の内部、上、左右のどこがよいかは、宗派や仏壇の形によって異なるため、一般論だけで決めず菩提寺へ確認してください。

仏壇や位牌の準備に迷う場合は、中本葬祭の葬儀後のアフターフォローもご確認ください。

和室の高い位置へ飾る場合は落下対策を優先します

和室の長押や壁の高い位置へ遺影を飾るご家庭もあります。しかし、高い場所へ置くことが必須の作法ではありません。額縁は重さがあり、地震や固定具の劣化で落下すると、写真が壊れるだけでなく人に当たるおそれがあります。

壁へ掛ける場合は、壁材と額縁の重さに合う金具を選び、ひもや金具の傷みを定期的に確認します。棚へ置く場合は、安定した写真立てを使い、通路や扉のそば、家具の端を避けます。背の高い家具そのものの転倒対策も必要です。

地震時に落ちる可能性がある場所や、脚立がなければ手入れできない場所は避け、日常的に安全を確認できる高さを選んでください。

直射日光・湿気・温度差から写真を守ります

写真と額縁を長く保つため、次の場所は避けます。

  • 強い直射日光が当たり続ける窓際
  • 浴室、洗面所、調理台の近くなど湿気の多い場所
  • エアコンの風や暖房器具の熱が直接当たる場所
  • 結露しやすい外壁や窓の近く
  • 油煙やほこりが付きやすく、掃除しにくい場所

写真は時間とともに色あせることがあります。元データがある場合は複数の保存先へバックアップし、紙写真しかない場合は状態のよいうちに複写やデータ化を検討します。額の内側に湿気や汚れが見える場合は、無理に分解せず写真店や額縁店へ相談してください。

大きな遺影を飾り続けにくいときは形を変えられます

葬儀会場で使った大きな遺影が住宅に合わない場合は、同じ写真から小さいサイズを作る、家族写真としてアルバムへ保管する、デジタルデータを安全に保存する方法があります。

写真のサイズに一律の決まりはありません。祭壇用の大きな遺影と、ご自宅で扱いやすい小さな写真を分けて用意する考え方は、ご遺影のサイズと規格|四つ切とは?新宮市での写真選びで確認できます。

遺影を複製するときは、元の紙写真やデータをなくさないよう先に保管場所を決めます。クラウドサービスを使う場合は、家族が将来もアクセスできるよう、アカウントの管理方法も共有してください。

遺影を飾らない選択も、急いで処分しない選択もできます

遺影を常に見える場所へ飾るかどうかは、ご家族の気持ちや住まいによって決められます。飾らないから故人を大切にしていない、長く飾るから正しいということではありません。

置き場所が決まらない場合は、写真を清潔な箱やアルバムに収め、直射日光と湿気を避けて保管できます。処分やお焚き上げを考える場合は、写真だけなのか、宗教的な扱いを受けた額や付属品があるのかを確認し、菩提寺や葬儀社へ相談してください。

ご家族の中で意見が分かれる場合は、元の遺影を一か所に保管し、希望する家族が小さい複製を持つ方法もあります。

よくある質問

遺影は四十九日まで必ず後飾り祭壇へ置きますか?

葬儀後に後飾り祭壇が設置された場合は、その配置を基準にします。ただし法要や祭壇の扱いは宗教・宗派、寺院、ご家庭で異なるため、担当者と菩提寺へ確認してください。

四十九日後は遺影を仏壇の中へ入れますか?

一律には決められません。仏壇はご本尊を中心に整える場所なので、ご本尊を隠さず、宗派の考えに合う位置を菩提寺へ確認してください。

リビングに遺影を置いてもよいですか?

家族が落ち着いて手を合わせられ、安全に保てる場所であれば候補になります。直射日光、湿気、火気、転倒・落下の危険がないかを確認します。

大きな遺影を飾る場所がありません。小さくしてもよいですか?

写真の大きさに一律の決まりはありません。同じ写真から小さいサイズを作る、アルバムやデータとして保管するなど、住宅事情に合う方法を選べます。

まとめ

葬儀後の遺影は、まず担当者が設置した後飾り祭壇の配置を基準にします。四十九日前後で祭壇を片付けるときは、菩提寺や葬儀社へ確認し、ご本尊を妨げず、家族が手を合わせやすく、安全に写真を守れる場所を選んでください。

中本葬祭では、葬儀後の後飾り祭壇、仏壇、位牌、手元供養などのご相談を承っています。配置や片付ける時期に迷ったときは、資料請求・お問い合わせからご相談ください。

出典

確認日:2026年8月19日

  • 中本葬祭「葬儀の流れ」
  • https://nakamoto.jp/flow/
  • 中本葬祭「アフターフォローについて」
  • https://nakamoto.jp/about/follow/
  • 曹洞宗 曹洞禅ネット「お仏壇のまつり方」
  • https://www.sotozen-net.or.jp/ceremony/memorial/obutsudan
  • 日蓮宗ポータルサイト「仏壇について」
  • https://www.nichiren.or.jp/qa/butsudan/

この記事の監修

中本 吉保(なかもと よしやす)/専務取締役・厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター

平成12年(2000年)に中本葬祭を創業。以来25年以上・7,500件以上のご葬儀に携わり、「どうすれば故人様が喜んでくださるか」を考え続けています。

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