中本葬祭ブログ

弔い上げの時期はいつ?三十三回忌・五十回忌と宗派・地域別の決め方

弔い上げの時期はいつ?三十三回忌・五十回忌と宗派・地域別の決め方

「父が亡くなってから年月が経ち、そろそろ弔い上げを考えているけれど、いつが適切なのかわからない」「宗派や地域によって時期が違うと聞いたけれど、新宮ではどうなのだろう」――そんな疑問をお持ちではありませんか。

弔い上げ(とむらいあげ)とは、故人様を個別にご供養する最後の年忌法要です。一般的には三十三回忌や五十回忌が目安とされますが、宗派やご家庭の事情、地域の慣習によって時期は大きく変わります。中本葬祭は新宮市で創業以来、年間300件を超えるご葬儀とともに、数多くのご法要のお手伝いをさせていただいてまいりました。

本記事では、弔い上げの時期について基本的な考え方から宗派別の違い、新宮市・那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町における地域の慣習、そして近年増えている「早めの弔い上げ」について、わかりやすくご説明します。

弔い上げとは?基本的な意味と時期の考え方

弔い上げとは、年忌法要の最後として執り行う法要を指し、「問い上げ」「問い切り」「上げ法要」などとも呼ばれます。これをもって故人様への個別のご供養は一区切りとなり、以降はご先祖様全体としてお祀りしていくことになります。

三十三回忌・五十回忌が一般的な理由

一般的に三十三回忌や五十回忌をもって弔い上げとなりますが、これは三十三回忌や五十回忌などの法要に辿り着くころには、どのような魂も無罪放免となり極楽浄土へ行き往生する、という教えに則しているためです。つまり、どのような方でもこの時期には浄化され、成仏されるという仏教の教えが背景にあります。

三十三回忌とは、ご逝去から満32年目の祥月命日(しょうつきめいにち:亡くなられた月日と同じ日)に営まれるご法要です。五十回忌は満49年目となります。三十三年も経つと、その子供も高齢となって、年忌を続けることが難しくなるところから、これを区切りとして年忌を打ち切ることをいいます。

弔い上げ後はどうなるのか

弔い上げとなった故人様の魂は個としてではなく、これからはご先祖様として信奉されます。それまで個別に戒名が記されていたご位牌は、菩提寺で閉眼供養(魂抜き)とお焚き上げをしていただき、ご先祖様を合わせてお祀りする先祖位牌や過去帳へ移行するのが一般的です。

地域によっては、五十回忌の場合は、法事というよりも慶事と位置づけるところもあり、お祝いとして賑やかにするところもあります。故人様が長い年月を経て仏様となられたことを祝う意味合いです。

宗派別の弔い上げ時期と考え方の違い

弔い上げの時期は、仏教の宗派によっても異なります。新宮市・那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町には真言宗や浄土宗、浄土真宗、臨済宗、曹洞宗など様々な宗派の菩提寺があり、それぞれに特徴があります。

真言宗

真言宗は十七回忌の後は二十三回忌を行わずに二十五回忌を行い、さらに二十七回忌を飛ばして、三十三回忌で弔い上げとします。弔い上げをせず、五十回忌や百回忌を行うこともあります。当地域には真言宗のお寺も多く、三十三回忌を基本としながらも、その後も五十回忌・百回忌と「遠忌法要(えんきほうよう)」を続けるご家庭もあります。

浄土宗・浄土真宗

浄土真宗の場合は、十七回忌の後に二十三回忌と二十七回忌を行うか、二十五回忌で1回にまとめて行います。その後、三十三回忌または五十回忌で弔い上げとすることが一般的です。ただし浄土真宗には独特の教えがあり、人が亡くなるとすぐに成仏する「往生即成仏」の教えがある浄土真宗では、そもそも死後すぐに故人の霊魂は成仏するため、弔い上げの概念もありません。浄土真宗における年忌法要は、故人様のご供養というより、ご遺族が故人様を偲び、仏様とのご縁をいただく場という位置づけです。

臨済宗・曹洞宗

臨済宗は十七回忌の後に、二十三回忌と二十五回忌を行う地域と、二十七回忌のみを行う地域があります。どちらの場合も弔い上げは三十三回忌です。五十回忌や百回忌は行いません。曹洞宗も同様に三十三回忌を弔い上げとすることが多いですが、地域やお寺によっては五十回忌まで続ける場合もあります。

日蓮宗

日蓮宗では「故人の魂は常寂光土に行く」と考えられています。弔い上げという考え方がなく、執り行う人が亡くなるまで年忌法要を続けることが基本です。しかし、実際には三十三回忌で弔い上げとするケースが多いとされています。

宗派が不明な場合は菩提寺へ

当地域では菩提寺をお持ちのご家庭が多く、ご先祖様から代々お世話になっているお寺があります。宗派や弔い上げの時期について迷われた際は、まずは菩提寺のご住職にご相談されるのが確実です。お寺によっても慣習が異なる場合がありますので、早めにお尋ねになることをおすすめします。

近年増えている「早めの弔い上げ」とその理由

従来は三十三回忌や五十回忌が弔い上げの目安とされてきましたが、近年では十七回忌、十三回忌、さらには七回忌や三回忌で弔い上げを行うケースが増えています。

施主・参列者の高齢化

高齢化社会や平均寿命の高齢化により、法要を開催する方や参加者の年齢も高齢になっています。このため、法要が負担になり、思うように執り行えないケースが増えているのです。例えば60歳でご両親を見送った場合、三十三回忌を迎える頃にはご自身が90歳を超えます。体力的にも法要を営むのが難しくなることは容易に想像できます。

故人を知る方の減少

1世代の単位を33年と考えると、ご両親が弔い上げとなる頃には、ご自身も亡くなった当時のご両親と同年代になっているということも多く、年忌法要を執り行えない事態も考えられます。それが50年後や100年後となれば、在りし日の故人様を実際に知る方もほとんどいらっしゃらないということもあるでしょう。直接故人様を知る世代がいなくなることで、法要の意味合いが薄れてしまうという現実もあります。

家族形態の変化

少子化や核家族化、お子様のいないご家庭、遠方に住むご家族など、かつてとは家族の形が大きく変わってきています。法要を継続的に営んでいく後継者がいない、あるいは遠方で集まることが難しいといった事情から、早めに弔い上げをされるケースが増えています。

十七回忌・十三回忌が一つの目安

早めに弔い上げをする場合、十七回忌などの節目を目安にするとよいでしょう。近年ではさらに早く、十三回忌や七回忌をもって弔い上げとするケースもみられます。ただし、全てを手配した後に「やっぱりやめておけばよかった」とならないよう、早めに弔い上げをすることついてはご家族内でしっかりと話し合うことをおすすめします。

弔い上げは「こうしなければならない」という厳格なルールがあるわけではありません。それぞれのご家庭の事情、ご親族の状況、そして何よりも故人様を想う気持ちを大切に、無理のないタイミングをお選びになることが大切です。

費用相場と内訳(2026年時点)

弔い上げのご法要を営む際の費用について、一般的な目安をご案内します。ただし地域やお寺、ご法要の規模によって大きく変わりますので、あくまで参考としてお考えください。

お布施の相場

弔い上げのお布施は、3〜5万円が相場。通常の年忌法要より、少し多めに包む人が多いようです。これは故人様にとって最後の個別のご法要という特別な意味合いがあるためです。特に、三十三回忌や五十回忌を弔い上げとする場合、5万円〜10万円お布施を考えると良いでしょうという意見もあります。

ただしお布施には決まった金額があるわけではなく、お気持ちをお包みするものです。ご不安な場合は、菩提寺のご住職に「一般的にはどれくらいお包みすればよろしいでしょうか」とお尋ねになるのも一つの方法です。

お車代・御膳料

弔い上げがお寺以外の自宅や別会場で行われる場合は、僧侶に来てもらうための交通費として、お車代が必要になります。一般的には3,000~5,000円が相場です。また、御膳料は弔い上げの後に行われる食事会の費用となります。僧侶が食事会に参加せず、そのまま帰られる場合は御膳料を用意しておくのが一般的です。御膳料の相場は5,000~1万円が一般的です。

その他の費用

お寺以外の会場を使用する場合は会場費、ご参列の方へのお食事代(お斎・おとき)、引き出物、お供え物などの費用が発生します。また弔い上げ後にご位牌のお焚き上げや永代供養をお願いする場合は、別途費用が必要になることがあります。

具体的な金額は地域やお寺、内容によって大きく異なりますので、まずは菩提寺や中本葬祭のような地域の葬儀社にご相談ください。お見積もりは無料でお出しいたします。

新宮市・那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町での弔い上げ

新宮市、那智勝浦町、太地町、そして熊野川を挟んで隣接する三重県紀宝町は、いずれも熊野地域に属し、葬儀や法要の慣習も共通しています。中本葬祭がこの地域で50年以上お手伝いしてきた経験から、地域特有の事情をご紹介します。

菩提寺との深い結びつき

当地域では、ご先祖様の代から続く菩提寺をお持ちのご家庭が非常に多いのが特徴です。弔い上げのような重要な節目のご法要については、まず菩提寺のご住職にご相談されるのが基本です。ご住職は代々のご家族のことをよくご存じですので、適切な時期や進め方についてアドバイスをいただけます。

地域コミュニティへの配慮

地域のつながりが深い当地域では、大きな節目となる弔い上げのご法要についても、区長様や組長様に事前にお知らせしておくことが望ましい場合があります。特に地区の集会所などをお借りする場合や、ご近所の方々もお招きする場合には、早めにご相談されると良いでしょう。

真言宗・浄土宗が多い地域性

熊野地域は高野山との縁も深く、真言宗のお寺が多いという特徴があります。また浄土宗、浄土真宗、臨済宗、曹洞宗など様々な宗派のお寺があり、それぞれのご家庭で代々信仰されてきた宗派があります。弔い上げの時期についても宗派によって考え方が異なりますので、ご自身の菩提寺の宗派を確認しておくことが大切です。

早めの弔い上げを選ぶご家庭も

全国的な傾向と同様に、当地域でも十七回忌や十三回忌で弔い上げをされるご家庭が増えています。特に施主様が高齢の場合や、お子様が遠方にお住まいの場合など、「元気なうちに区切りをつけたい」というご希望をお持ちの方が多くいらっしゃいます。中本葬祭では、そうしたご希望に沿って、菩提寺様との調整やご法要の会場手配などをお手伝いしております。

よくある質問

弔い上げは何回忌で行うのが一般的ですか?

一般的には三十三回忌または五十回忌が目安とされています。ただし宗派や地域、ご家庭の事情によって異なり、近年は十七回忌や十三回忌で行うケースも増えています。まずは菩提寺のご住職にご相談されることをおすすめします。

弔い上げを早めることはできますか?

可能です。施主様やご参列の方の高齢化、後継者の不在、遠方居住など様々な事情から、三十三回忌より前に弔い上げをされるケースが増えています。ただしご親族間でよく話し合い、菩提寺のご住職にも必ずご相談ください。

弔い上げのお布施はいくら包めばよいですか?

一般的には3万円〜5万円が相場とされています。最後の年忌法要という意味合いから、通常より多めにお包みする方もいらっしゃいます。お布施は「お気持ち」ですので、ご不安な場合は菩提寺にお尋ねになるのも良いでしょう。

弔い上げ後、位牌はどうすればよいですか?

弔い上げ後は、個別の戒名が記されたご位牌から先祖代々のご位牌へ移行します。個別のご位牌は菩提寺で閉眼供養(魂抜き)とお焚き上げをしていただくのが一般的です。勝手に処分せず、必ず菩提寺にご相談ください。

浄土真宗には弔い上げがないと聞きましたが、法要はどうすればよいですか?

浄土真宗では「往生即成仏」の教えから、厳密には弔い上げという概念はありません。ただし実際には三十三回忌を一つの区切りとされるご家庭が多いようです。浄土真宗における法要は故人様のご供養というより、ご遺族が故人様を偲び仏縁をいただく場という位置づけです。菩提寺のご住職にご相談されることをおすすめします。

まとめ

弔い上げの時期は、伝統的には三十三回忌や五十回忌が目安とされてきましたが、宗派による考え方の違い、そしてご家庭の事情によって柔軟に決めることができます。大切なのは、故人様を想う気持ちと、ご家族やご親族が無理なく営める形を選ぶことです。

近年は施主様やご参列の方の高齢化、家族形態の変化などから、十七回忌や十三回忌で弔い上げをされるケースが増えています。「一般的な形」にとらわれすぎず、それぞれのご家庭にとって最適なタイミングを、菩提寺のご住職やご親族とよくご相談のうえでお決めになることをおすすめします。

新宮市・那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町では、地域の慣習や菩提寺との結びつきも大切にしながら、現代の生活スタイルに合わせた柔軟な選択をされるご家庭が増えています。弔い上げは故人様への最後の個別のご供養という大切な節目です。わからないことや不安なことがあれば、一人で悩まず、まずは菩提寺や地域の葬儀社にご相談ください。

弔い上げのご法要会場の手配、お料理の手配、引き出物のご準備など、幅広くサポートいたします。お見積もり・ご相談は無料です。24時間365日、フリーダイヤル 0120-52-4966 で承っておりますので、どうぞお気軽にお電話ください。

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この記事の監修

中本 吉保(なかもと よしやす)/専務取締役・厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター

平成12年(2000年)に中本葬祭を創業。以来25年以上・7,500件以上のご葬儀に携わり、「どうすれば故人様が喜んでくださるか」を考え続けています。

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