香典を受け取っていない方には、香典返しにあたる満中陰志を用意する必要はありません。ただし、会葬御礼、供花や供物へのお礼、香典辞退を知らずに受け取った方への返礼は分けて考えます。
満中陰志とは
満中陰志は、主に西日本で使われる香典返しの表書きです。四十九日を終えた報告と、香典をいただいたことへのお礼として品物を贈る際に用いられます。香典を受け取っていなければ、その方への香典返しは発生しません。
会葬御礼とは別に考える
会葬御礼は、通夜や葬儀へ参列してくださったことへのお礼です。香典を受け取ったかどうかにかかわらず、葬儀当日にお渡しすることがあります。満中陰志とは目的が異なるため、混同しないようにします。
供花や供物を受け取った場合
香典を辞退していても、供花、供物、弔電などを受け取ることがあります。必ず品物で返すという一律の決まりはありません。いただいた内容、地域の慣習、相手との関係を確認し、お礼状や品物を検討します。
辞退を知らず香典を渡された場合
案内が伝わらず香典を受け取った場合は、受け取った方を記録し、返礼の方法を家族で揃えます。受付担当者にも、辞退を伝える方法と例外時の対応を共有しておくと混乱を防げます。
忌明けの挨拶状だけを送る場合
香典返しを伴わず、四十九日法要を終えた報告として挨拶状を送ることはできます。ただし、参列者全員へ必ず郵送しなければならないものではありません。家族の意向や地域の慣習に合わせて判断してください。
香典辞退を案内するとき
訃報では、香典だけを辞退するのか、供花と供物も辞退するのかを明確にします。案内文の例は家族葬で香典を辞退する伝え方と文例をご覧ください。
まとめ
香典を受け取っていない方への満中陰志は不要です。一方、会葬御礼や供花へのお礼は目的が異なります。何を受け取ったかを記録し、地域の慣習に迷う場合は葬儀社へ相談してください。
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この記事の監修
中本 吉保(なかもと よしやす)/専務取締役・厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター
平成12年(2000年)に中本葬祭を創業。以来25年以上・7,500件以上のご葬儀に携わり、「どうすれば故人様が喜んでくださるか」を考え続けています。
