中本葬祭ブログ

亡くなった方の障害者手帳は返還が必要?手帳・受給者証・手当の確認

障害者手帳と福祉関係の書類を木製テーブルで確認する準備のイメージ画像

ご家族が亡くなった後、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳などが見つかると、「市役所へ返すのか」「死亡届とは別に手続きが必要か」「医療費の受給者証も一緒に返すのか」と迷うことがあります。

障害者手帳は家庭で処分せず、故人の住所地を担当する市町の障害福祉窓口へ、返還と死亡の届出方法を確認してください。手帳の種類に加え、医療費受給資格、福祉サービス、手当、助成券などに別の手続きが必要な場合があります。

結論|手帳を捨てず、市町の障害福祉窓口へ確認します

障害者手帳を持っていた方が亡くなった場合は、交付されていた手帳を返還し、必要な死亡の届出を行います。ただし、手続きの名称、持ち物、提出できる人、郵送の可否は、手帳の種類と市町により異なります。

まず、次の三種類の手帳がないか確認してください。

  • 身体障害者手帳
  • 療育手帳
  • 精神障害者保健福祉手帳

手帳が見つからない場合も、手続きが不要とは限りません。紛失していることを窓口へ伝え、死亡の届出や返還届をどのように扱うか確認します。

手帳と一緒に確認したいもの

障害者手帳を利用していた方は、手帳以外の受給者証、認定証、利用券などを持っていることがあります。財布、書類入れ、市町からの郵便物を確認し、見つけたものを一覧にしてください。

確認例は次のとおりです。

  • 重度心身障害者医療費などの受給者証
  • 自立支援医療受給者証
  • 障害福祉サービスの受給者証
  • 特別障害者手当、障害児福祉手当などの通知書
  • 福祉タクシー券、交通助成券、紙おむつ券などの未使用券
  • 補装具や日常生活用具、貸与機器の案内

すべての方が同じ制度を利用しているわけではありません。見つけた書類を自己判断で捨てず、手帳と合わせて障害福祉窓口へ伝えます。

健康保険や介護保険の資格確認書・証書は、障害者手帳とは別の担当で手続きすることがあります。死亡後の健康保険手続き介護保険証の返却手続きも併せて確認してください。

新宮市の案内|三種類の手帳と関連制度を確認します

新宮市の「おくやみ手続きチェックシート」は、障害者手帳を持っていた方について、福祉課障害福祉係で各種手帳の返却と死亡の届出を行うよう案内しています。対象例として、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳が挙げられ、手帳と窓口に来た方の認印が持ち物として示されています。

同じチェックシートは、障害に関する医療費受給資格を持っていた方、障害に関する手当を受けていた方にも別の手続きがあることを案内しています。未払いの手当が生じる場合は、受取対象者の通帳などが必要になることがあります。

新宮市は「身体障害者手帳返還届」の様式と説明も公開しています。来庁前に、故人が持っていた手帳・受給者証・通知書の名称を伝え、最新の持ち物を確認してください。

那智勝浦町・紀宝町の案内

那智勝浦町

那智勝浦町の「死亡後の手続について」は、亡くなった方が身体障害者手帳を持っていた場合、返却が必要であるため、死亡後の手続き時に持参するよう案内しています。

療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、医療費受給者証、福祉サービスなども持っていた場合は、身体障害者手帳と同じ扱いと決めつけず、住民課または福祉担当へ、必要な届出と窓口を確認してください。

紀宝町

紀宝町の「障がい者福祉」は、身体障害者手帳の保持者が死亡したときは速やかに手帳を返還するよう案内し、身体障害者手帳と返還届などを必要なものとして示しています。

療育手帳についても、保持者が死亡したときは速やかに返還するよう案内し、療育手帳、返還届などを挙げています。三重県の公式案内では、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の返還などは市町が窓口となるため、紀宝町福祉課へ確認してください。

太地町にお住まいの方を含め、ウェブ上の情報だけで必要書類を確定できない場合は、故人の住所地の福祉担当へ、手帳の種類と利用していた制度を伝えてから来庁してください。

手当・医療費助成・サービスは別に終了手続きが必要な場合があります

手帳を返還するだけで、関連するすべての制度が同時に終了するとは限りません。手当の死亡届、医療費受給資格の喪失届、福祉サービス受給者証の返還、貸与機器の返却などを別に求められる場合があります。

特に確認したいのは次の点です。

  1. 未払いの手当があるか
  2. 医療費助成の受給者証を返す必要があるか
  3. 福祉サービスの受給者証や利用券が残っていないか
  4. 市町や事業者から借りている機器がないか
  5. 自動車税などの減免や交通助成に終了手続きがないか

制度ごとに担当課が分かれる場合は、最初に障害福祉窓口で一覧を見せ、必要な窓口を確認します。電話した日、担当課、必要書類、提出期限をメモしておくと、同じ確認を繰り返さずに済みます。

手帳が見つからない・遠方で来庁できない場合

手帳が見つからないときは、再発行を申請せず、紛失した状態で死亡したことを窓口へ伝えます。返還届だけでよいか、紛失に関する申立てが必要かは市町の案内に従ってください。

ご家族が遠方に住んでいる場合は、郵送で提出できるか、代理人が届けられるか、委任状が必要かを事前に確認します。手帳や個人情報を含む書類を、確認せず普通郵便で送らないでください。

マイナンバーカードを一緒に見つけた場合は、障害者手帳とは手続きが異なります。亡くなった方のマイナンバーカードを確認し、それぞれの窓口へ分けて相談してください。

よくある質問

障害者手帳は家族が捨ててもよいですか?

家庭で処分せず、市町の障害福祉窓口へ返還方法を確認してください。身体、療育、精神の手帳で様式や担当が異なる場合があります。

手帳が見つからない場合は何もしなくてよいですか?

何もしないとは判断せず、紛失していることを窓口へ伝えてください。死亡の届出、返還届、紛失に関する手続きの要否を確認します。

受給者証や福祉タクシー券も返しますか?

制度により異なります。医療費受給者証、福祉サービス受給者証、未使用の助成券、貸与機器などを一覧にし、担当窓口へ返却や終了手続きの要否を確認してください。

代理人や郵送でも手続きできますか?

市町と手帳の種類により異なります。提出できる人、委任状、本人確認書類、郵送方法を事前に担当窓口へ確認してください。

まとめ

亡くなった方が障害者手帳を持っていた場合は、手帳を捨てず、故人の住所地の障害福祉窓口へ返還と死亡の届出方法を確認します。身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳で、必要な様式や担当が異なる場合があります。

医療費受給者証、福祉サービス、手当、助成券、貸与機器などにも別の手続きがないか確認してください。死亡後の全体的な手続きは、死亡後の手続き一覧で整理できます。

中本葬祭では、葬儀後に必要となる手続きを整理するためのご相談も承っています。何から確認すればよいか迷う場合は、資料請求・お問い合わせからご相談ください。

出典

確認日:2026年8月22日

  • 新宮市「新宮市手続きチェックシート」
  • https://www.city.shingu.lg.jp/div/simin-1/pdf/koseki/checksheet/okuyami.pdf
  • 新宮市「身体障害者手帳返還届」
  • https://www.city.shingu.lg.jp/div/admin/pdf/sinseisyo_reiwa/sintaisyogai-henkan-setsumei.pdf
  • 那智勝浦町「死亡後の手続について」
  • https://www.town.nachikatsuura.wakayama.jp/info/329
  • 紀宝町「障がい者福祉」
  • https://www.town.kiho.lg.jp/life/health/handicapped_welfare/
  • 和歌山県「精神障害者保健福祉手帳」
  • https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/050301/050301/3techo.html
  • 和歌山県「療育手帳返還届出書」
  • https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/040402/d00153012_d/fil/henkan.pdf
  • 三重県松阪保健所「よくある質問―福祉サービス関係」
  • https://www.pref.mie.lg.jp/MHOKEN/HP/000042211.htm

この記事の監修

中本 吉保(なかもと よしやす)/専務取締役・厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター

平成12年(2000年)に中本葬祭を創業。以来25年以上・7,500件以上のご葬儀に携わり、「どうすれば故人様が喜んでくださるか」を考え続けています。

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