親御様が亡くなられた後、または終活をお考えの中で「互助会」という言葉を耳にされた方も多いのではないでしょうか。月々少額を積み立てることで、将来の葬儀費用に備えられる互助会は、一見便利な仕組みに見えます。しかし、実際にはどのようなメリットがあり、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。新宮市・那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町での葬儀事情を交えながら、互助会について詳しくご説明いたします。
互助会とは?基本的な仕組み
互助会とは、結婚式や葬儀といった冠婚葬祭に備えて、毎月決まった掛け金を一定期間積み立てることにより、掛け金に応じたサービスを利用できる仕組みです。保険と似ていますが、保険は現金を受け取るのに対し、互助会は積み立てた金額と同等のサービスとして受け取る点が大きく異なります。
昭和47年には割賦販売法の改正で、経済産業大臣の厳しい審査を通過した企業だけが運営できる事業となり、前受金の保全措置などの消費者保護への対応が義務づけられました。2026年時点では、互助会を運営する会社は約240社、契約数は2,207万口にのぼり、多くの方が利用されています。
月々1,000円~5,000円(一般的には2,000円~9,000円)の掛け金を、だいたい60回から120回の支払いで積み立てるのが一般的です。統計によると、5年から8年で約20万円が積み立てられます。
新宮市で年間300件以上の葬儀を手掛ける当社では、互助会に加入されている方からのご相談も多く承ってまいりました。その経験から申し上げますと、互助会は計画的に備えられる良い面もある一方、契約内容を十分に理解されないまま加入され、後に困惑されるケースも少なくありません。
互助会に加入するメリット
互助会には、いくつかの利点があります。まず契約内容によりますが、基本的な葬儀の費用が通常よりも3割から5割ほど割引されます。また、月々の積み立ての中から葬儀費用を一部充当できるので、葬儀のときに突然大きな金額を用意しなくてはならない、といった事態を防ぐことができます。
互助会の掛け金は保険のように払いっぱなしで消えてしまうものではなく、最終的に自分たちの冠婚葬祭に充てられる資金になります。実際に葬儀などに利用しなかった場合でも、解約すれば積立金の一部が戻ってくる点は安心材料です(ただし、解約時には手数料が差し引かれます)。
さらに、互助会によっては契約者本人だけでなく家族全員が会員特典を受けられる場合があります。例えば親が互助会に入っていれば、子供や配偶者などが葬儀サービスを利用できるプランもあります。互助会によってはレストランや旅行先などの提携施設で割引を受けられるサービスがあったり、会員専用の施設が用意されていたりする場合もあります。
積立金は、葬儀費用だけでなく、仏壇の購入費や、他の冠婚葬祭行事に使用することもできます。計画的に月々少しずつ備えておくことで、心理的な負担も軽減されるという声も伺います。
互助会を検討する際の注意点
一方で、互助会にはいくつか注意しておきたい点もあります。まず重要なのが、互助会で積み立てた金額は、葬儀費用の一部に充てられるものの、全体をカバーできるとは限りません。プランに含まれないオプション費用や火葬料、宗教者へのお布施などは別途必要になることがあります。
新宮市・那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町では、菩提寺をお持ちのご家庭が多く、家族葬であっても菩提寺のご住職に読経をお願いされるのが一般的です。その際のお布施は互助会のサービスには含まれませんので、別途ご用意いただく必要があります。また、当地域では告別式の日の朝に火葬場に向かい、ご収骨後に告別式を執り行う古くからの風習もありますが、こうした地域特有の進行に互助会のプランが対応できるかも確認が必要です。
解約についても慎重な検討が求められます。互助会の解約手数料は、支払済金額の10~20%程度が一般的な目安とされています。たとえば30万円積み立てた場合、3~6万円程度が差し引かれて返金されることになります。加入からの経過年数やプランの種類、運営会社の規定によって異なり、早期解約の場合は戻ってくる金額がごくわずか、またはゼロになるケースもあります。
互助会で掛け金を払って積み立てる前提が「冠婚葬祭に関するサービスの利用」ですから、そのサービスを使わずに解約するなら解約手数料がかかるケースがほとんどです。銀行の積立とは性質が異なる点を、加入時に理解しておくことが大切です。
また、最近では、冠婚葬祭の種類も多種多様な形式が存在しますので、「自分らしいセレモニーにしたい」と考える人が増えています。互助会が提供するサービスに、納得ができる選択肢があるかどうか分かりません。当社でも、「互助会に入っているが、希望する家族葬のスタイルに対応できるか不安」というご相談をいただくことがあります。
新宮市・那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町での実際のケース
新宮市・那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町は、いずれも熊野地域に属し、県境をまたぎますが葬儀の慣習は共通しています。地域のつながりが深い土地柄のため、家族葬であっても区長・組長への早めの連絡が望ましく、地区によってはご近所がお手伝いに来てくださる文化が今も残ります。
互助会の式場が遠方にある場合、こうした地域コミュニティとの関わりや、参列される方々の利便性に配慮が必要になることもあります。また、当地域では温暖な気候のため、特に夏場はご安置のドライアイス管理・温度管理に細やかな配慮が求められますが、互助会の提携施設がこうした地域特性に対応できているかも確認しておきたい点です。
当地域ではご香典を辞退されるケースがかなり増えており、「むしろご辞退されるケースが一般的」と言って差し支えない状況です。こうした地域の慣習と互助会のプラン内容が合致するか、事前に確認されることをお勧めいたします。
中本葬祭では、互助会に加入されている方からのご相談も承っております。「互助会の積立金を使いつつ、地域の慣習に沿った葬儀を執り行いたい」といったご要望にも柔軟に対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
よくある質問
互助会の積立金だけで葬儀費用は全額まかなえますか?
一般的には難しいとお考えください。互助会の積立金は葬儀費用の一部に充当されますが、火葬料、お布施、返礼品、料理などは別途必要になることがほとんどです。契約時にプラン内容を詳しく確認し、追加費用の目安を把握しておくことが大切です。
互助会を解約すると積み立てたお金は全額戻ってきますか?
2026年時点では、解約手数料として支払済金額の10~20%程度が差し引かれるのが一般的です。早期解約の場合はさらに返金額が少なくなることもあります。契約書や約款で解約条件を必ず確認しておきましょう。
親が互助会に入っていることを知らずに他の葬儀社を利用してしまった場合、積立金は受け取れますか?
互助会のサービスを利用しないまま解約することになりますので、解約手数料が差し引かれた金額が返金されます。ご家族が互助会に加入されている場合は、契約内容や会員証の保管場所を事前に共有しておくことをお勧めします。
互助会に加入していても、地域の慣習に沿った葬儀はできますか?
互助会によって対応できる範囲が異なります。新宮市・那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町では、朝に火葬を行う古くからの風習や、菩提寺との関係など、地域特有の事情があります。加入前に、こうした希望に対応できるか互助会に確認しておくと安心です。
互助会の掛け金は月々いくらぐらいですか?
一般的には月々1,000円~5,000円程度で、プランによっては9,000円程度の設定もあります。支払い回数は60回~120回が多く、総額では数十万円を積み立てることになります。詳しい金額は各互助会にお問い合わせください。
まとめ
互助会は、月々少額を積み立てることで将来の葬儀費用に備えられる仕組みです。計画的に準備できる点や、会員割引などのメリットがある一方、積立金だけでは葬儀費用の全額をまかなえない点、解約時に手数料がかかる点には注意が必要です。
新宮市・那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町では、菩提寺との関係や地域コミュニティとのつながり、古くからの葬儀の進行方法など、地域特有の慣習があります。互助会を検討される際は、こうした地域の事情に対応できるか、契約内容を十分に確認されることをお勧めいたします。
葬儀に関するご準備は、一人ひとりの状況やご希望によって最適な方法が異なります。互助会のメリット・デメリットをよく見極め、ご自身やご家族にとって最良の備え方を選ばれてください。
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中本葬祭は、新宮市・那智勝浦町・太地町・三重県紀宝町に6つの葬儀会場を備え、ご家族の状況に合わせた葬儀をご案内しています。お急ぎの場合は、24時間つながるフリーダイヤルへご連絡ください。
この記事の監修
中本 吉保(なかもと よしやす)/専務取締役・厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター
平成12年(2000年)に中本葬祭を創業。以来25年以上・7,500件以上のご葬儀に携わり、「どうすれば故人様が喜んでくださるか」を考え続けています。
