中本葬祭ブログ

葬儀の花を持ち帰ったら|自宅で飾る前の確認と片付け方

2026/08/31

葬儀から持ち帰った白と淡い緑の花を自宅の花瓶へ整える前のイメージ画像

葬儀を終えた後、会場で分けられた花を持ち帰ることがあります。自宅で飾ってよいか、仏壇の花にしてよいか、傷んだ後はどのように片付ければよいか、迷う方もいらっしゃいます。

まず確かめたいのは、その花が持ち帰り用として案内されたものかどうかです。祭壇や供花の扱いは、ご遺族の意向、葬儀の進行、宗教・宗派、会場によって異なります。案内がない花を自分の判断で外さず、ご遺族または会場スタッフへ確認してください。

結論|持ち帰りの確認、包みの点検、分別の順に進めます

持ち帰った花は、次の順で扱うと整理しやすくなります。

  1. 会場で持ち帰り用として分けられた花か確認する
  2. 水が漏れないよう、安定した場所で包みを開く
  3. 輪ゴム、ホチキス、ワイヤー、吸水材などの有無を見る
  4. 茎や葉の傷み、折れ、ぬめりを確認する
  5. 清潔な花器を用意し、置き場所を決める
  6. 子どもやペットが触れない位置か確認する
  7. 花が傷んだら、花と包装材を分け、住んでいる自治体の方法で出す

「葬儀の花だから必ず仏壇へ供える」「持ち帰った花はすぐ捨ててはいけない」と全国一律に決められているわけではありません。ご家庭の供養の仕方と、花の状態に合わせて扱います。

会場を出る前に確認したいこと

葬儀では、祭壇の花をご出棺前にお別れの花として棺へ手向ける場合や、ご遺族・参列者へ持ち帰り用として分ける場合があります。一方で、供花を誰がどのように扱うかが決まっていることもあります。

持ち帰りたい場合は、次の点を会場スタッフへ尋ねてください。

  • 持ち帰ってよい花か
  • ご遺族へ確認が済んでいるか
  • 水を含む吸水材が付いているか
  • 持ち運び用の袋や包みが必要か
  • 車内や公共交通機関で水が漏れない状態か
  • 宗教・宗派や会場ごとの注意があるか

供花を贈る段階でも、全国霊柩自動車協会は、宗教による違いや地域の習慣があるため、葬儀を担当する葬儀社へ確認するよう案内しています。持ち帰る場面でも、会場ごとの案内を優先してください。

包みを外す前に安定した場所を作ります

自宅へ着いたら、玄関や台所など、水がこぼれても拭き取れる安定した場所に花を置きます。新聞紙や無地の紙、トレーを下へ敷くと、葉や水滴をまとめやすくなります。

包みを開く前に、次の物が使われていないか外側から確認してください。

  • 輪ゴムやひも
  • ホチキスの針
  • 細いワイヤー
  • プラスチックの留め具
  • 水を含ませた紙や吸水材
  • 持ち運び用の袋

茎を強く握ったまま一度に引き抜くと、折れたり、留め具で手を傷つけたりすることがあります。包みを少しずつ開き、金属やプラスチックの部品を花と分けます。小さな留め具は、子どもやペットが口にしないよう、その場で回収してください。

花瓶へ移す前に花の状態を見ます

清潔な花器と水を用意し、花を一本ずつ見ます。茎が折れている、葉が傷んでいる、ぬめりや強いにおいがあるなど、気になる部分はほかの花と分けてください。

茎を切り戻すか、葉をどこまで取るか、水をどの程度入れるかは、花の種類によって異なります。種類が分からない場合や、扱いに迷う花がある場合は、受け取った会場または花店へ尋ねます。園芸用の薬剤や漂白剤を自己判断で混ぜず、使用する場合は商品表示に従ってください。

仏壇へ供える場合は、花器の大きさ、ろうそくや線香との距離、倒れにくさを確認します。仏壇に合う花の選び方は、仏壇へ供える花の選び方|色・本数・避けたい花で案内しています。樒、高野槇、ビシャコの違いを確認したい方は、樒・高野槇・ビシャコの違いも参考にしてください。

置き場所は安全と花の状態で決めます

花瓶は、水平で安定し、倒れたときに電気製品や書類へ水がかからない場所へ置きます。直射日光が長く当たる窓辺、暖房・冷房の風が直接当たる場所、高温になる車内へ置いたままにしないでください。

小さな子どもがいる家庭では、花瓶、ガラス片、水、留め具へ手が届かない位置かを確認します。ペットがいる家庭では、花や葉を口にしない場所へ移してください。植物の中には動物に有害なものがあります。花の種類が分からない、ペットが口にした可能性がある場合は、自己判断せず、花店や動物病院へ花の写真や残っている部分を示して相談します。

供える場所がない場合は、無理に仏壇用の形へ整える必要はありません。安全に置ける花瓶で飾る、ご家族で分けるなど、ご遺族の意向に沿う方法を選びます。

傷んだ後は花と包装材を分けます

花を下げる時期に決まりはありません。水が濁る、茎や葉が傷む、花びらが落ちるなど、衛生面と花の状態を見て片付けます。長く置くことだけを供養と考えず、無理のない時期に感謝して下げて構いません。

片付けるときは、次のように素材を分けます。

  • 花、葉、茎
  • 紙の包み
  • プラスチックの袋や留め具
  • 輪ゴム
  • ホチキス、ワイヤーなどの金属
  • 吸水材
  • 花瓶や容器

分別区分、指定袋、長さや太さの制限、収集日は自治体によって異なり、同じ地域でも変更されることがあります。新宮市、那智勝浦町、太地町、紀宝町にはそれぞれ公式のごみ案内があります。花を一括して「燃えるごみ」と決めず、現在住んでいる自治体の最新ページや分別表で、花と包装材を別々に確認してください。

仏壇や墓地の花を下げる場合は、仏花の処分方法|家庭ごみ・墓地での注意点も参考になります。墓地や納骨堂では、家庭ごみと異なる持ち帰り・回収の決まりがあるため、管理者の案内を優先します。

自宅で燃やしたり、川や山へ置いたりしません

供養の気持ちがあっても、花や包装材を自宅で燃やすことは避けてください。火災、煙、臭い、燃え残った金属やプラスチックの危険があります。川、海、山、道路脇、他人の土地へ置くことも不法な処分につながります。

「葬儀の花だから特別なお清めが必要」と決めつける必要もありません。気持ちの整理として丁寧に包みたい場合は、自治体の分別を妨げない範囲で行い、分からないときは菩提寺、墓地管理者、葬儀社へ確認します。

よくある質問

葬儀の花は、持ち帰ったら仏壇へ供えなければなりませんか?

必ず仏壇へ供えるという全国共通の決まりはありません。ご遺族の意向、宗教・宗派、ご家庭の供養の仕方、仏壇の大きさや安全性を確認し、自宅の花瓶で飾る方法も含めて決めてください。

会場の祭壇から自分で花を取ってもよいですか?

案内がない状態で取らないでください。祭壇の花は、お別れの花、持ち帰り、会場での片付けなど扱いが決められている場合があります。ご遺族または会場スタッフへ確認します。

持ち帰った花の種類が分かりません。どうすればよいですか?

無理に種類を決めず、花全体、葉、茎が分かる写真を用意し、受け取った会場や花店へ尋ねてください。子どもやペットがいる家庭では、確認できるまで手の届かない場所へ置きます。

傷んだ花は燃えるごみに出してよいですか?

自治体ごとに分別、指定袋、長さなどの条件が異なります。花、紙、プラスチック、金属、吸水材、容器を分け、現在の自治体公式ページや分別表で確認してください。墓地の花は管理者の回収方法も確認します。

まとめ

葬儀の花を持ち帰るときは、まず会場で持ち帰ってよい花かを確認します。自宅では包みと留め具を安全に外し、花の状態、花器、置き場所、子どもやペットへの配慮を順に確認してください。

花が傷んだ後は、花、紙、プラスチック、金属、吸水材などを分け、住んでいる自治体の最新ルールに従います。会場での扱いや宗教・宗派の習慣が分からない場合は、資料請求・お問い合わせから中本葬祭へご相談ください。お急ぎの場合は24時間対応しています。

出典

確認日:2026年8月31日

  • 全国霊柩自動車協会「お葬式 お役立ち辞典|お葬式に参列される方」
  • https://www.zensoren.or.jp/dictionary/dictionary02/
  • 新宮市「ごみ・環境・衛生」
  • https://www.city.shingu.lg.jp/menu/8
  • 那智勝浦町「ゴミの分け方・正しい出し方」
  • https://www.town.nachikatsuura.wakayama.jp/info/362
  • 太地町「ごみの分別・回収」
  • https://www.town.taiji.wakayama.jp/kurashi/gomi/index.html
  • 紀宝町「ごみ収集カレンダーについて」
  • https://www.town.kiho.lg.jp/gomi_calendar/
  • 中本葬祭「仏花の処分方法|家庭ごみ・墓地での注意点」
  • https://nakamoto.jp/questions-from-customers/bukka-shobun-houhou/

この記事の監修

中本 吉保(なかもと よしやす)/専務取締役・厚生労働省認定 1級葬祭ディレクター

平成12年(2000年)に中本葬祭を創業。以来25年以上・7,500件以上のご葬儀に携わり、「どうすれば故人様が喜んでくださるか」を考え続けています。

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